このページ  Einstein1905.info トップ / Einstein / 1905年の業績
関連ページ  Einstein1905.info トップ / Einstein / 年表, 2005年のイベント, Einsteinのミス, リンク

Albert Einstein,1905年の業績

Hisaaki Shinkai

1905年は,現代物理学の幕開けとされている. この年,26歳のアインシュタイン Einsteinが,3本の革命的な論文[1][2][3] を発表したからである (この年,Einsteinは学位論文「分子の大きさの新しい決定法」を含めて5本の論文を 書いているのだが,普通,3つの異なる偉業を讚えて,3本の論文と称される).

発表順に内容を見ていくと次のようになる.

1905年のEinsteinの業績は, Newton以来築かれてきた物理学的世界観が「古典物理学」と称されるようになり, 量子力学(完成したのは1925年)と相対性理論(完成したのは1916年)を基礎とする「現代物理学」が幕を開ける契機となった.

[1] A. Einstein, Annalen der Physik (Germany), 17, 132-148 (1905).
[2] A. Einstein, Annalen der Physik (Germany), 17, 549-560 (1905).
[3] A. Einstein, Annalen der Physik (Germany), 17, 891-921 (1905).

3つの論文ともドイツ語.1905年,Annalen der Physik誌は3巻発行されているが,驚くべきことに,3つの論文は同じ第17巻に掲載されている.論文の投稿された日は順に1905年3月18日,5月11日,6月30日と記載されている.

なお,原著を日本語訳したものもいくつかある.もっとも標準的なものとして
湯川秀樹監修,中村誠太郎・谷川安孝・井上健訳編「アインシュタイン選集1」(共立出版,1971年)


Last updated: 2003/10/3
Go to Einstein1905.info トップページ /