【科学政策】一人平均90億円の最先端研究支援30件

内閣府は、2009年(平成21年), 最先端研究開発支援プログラム(FIRST, Funding Program for World-Leading Innovative R&D on Science and Technology)の公募と選考を行った.主旨は
『新たな知を創造する基礎研究から出口を見据えた研究開発まで、さまざまな分野及びステージを対象とした、3〜5年で世界のトップを目指した先端的研究を推進することにより、産業、安全保障等の分野における我が国の中長期的な国際的競争力、底力の強化を図るとともに、研究開発成果の国民及び社会への確かな還元を図ることを目的とする。』
7月3日に公募開始,7月24日に締め切られ,565件の応募があった.9月4日に30人が選定されて発表された.平均90億円,予算総額2700億円という触れ込みであったが, 選定された課題の予算総額は3500億円だという.ただし,政権交代でこの予算が計画どうり配分されるのかは定かではない.

朝日新聞は9月11日,選定された研究が『「実績重視」との疑問も』という見出しで選定結果を載せた. わずか1ヶ月でこれだけの予算を決める拙速な選考にも批判がある.

しかし,科研費全体が2000億円規模なのに,30人が,それより多いとは大きすぎないか??

選定された30人の一覧 (当サイト)