2006年8月に,国際天文学連合(IAU)の決定で惑星から除外された冥王星の日本語での分類名は,
「準惑星(dwarf planet)」と訳されることになった.
準惑星は,自らの重力で球形を保つが,惑星のように軌道周囲から他の天体を排除していない,という定義.冥王星のほか,一時第10惑星とも呼ばれた「エリス」,火星と木星の間の小惑星帯で最大の「セレス(ケレス)」が当てはまる.
日本学術会議では「準惑星」「矮惑星」「亜惑星」の3つの候補を議論した結果,暫定的に使われていた直訳の矮惑星は「語感がよくない」などとされる一方,「日本語名は不要」との意見も出てまとまらず,多数決となった.4月の同会議幹事会で正式決定する.
その他の分類名も決まった.
- 海王星より外側に位置する天体を「太陽系外縁天体」と呼ぶ.冥王星とエリスも含まれ,エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)あるいは海王星以遠天体(TNO)と呼ばれていたものも含まれる.
- 小惑星,彗星などを「太陽系小天体 (Small Solar System Bodies)」と呼ぶ
- 太陽系外縁天体で直径が大きいものを「冥王星型天体(Plutons)」
当サイト2006/8/25 冥王星,惑星の定義から外れる
当サイト2006/8/17 太陽系惑星の新定義,惑星3つ増えるか