【受賞報道】グルーバー宇宙論賞,超新星観測2チームへ

Peter Gruber Foundation(米国,1993年創設)は,今年のCosmology Prize (宇宙論賞)受賞者を, Saul Perlmutter & Supernova Cosmology Project (University of California, Berkeley)と, Brian Schmidt & High-z Supernova Search Team (Australian National University) に贈る,と発表した.両チームは独立に,1999年,宇宙の加速膨張を遠方の超新星爆発の統計を取ることによって明らかにした.この功績により,宇宙の膨張エネルギーとして,アインシュタイン方程式の宇宙項に相当する正体不明な「ダークエネルギー」の存在が肯定的に論じられるようになっている. (日本人研究者の間では,宇宙項の存在を示唆する観測としては,1990年頃の吉井氏と高原氏の銀河統計の仕事が有名であるが,..)

グルーバー財団の宇宙論賞は,2000年から始められたもので,毎年,1または2の個人を選び,副賞賞金は,25万ドル(約3000万円).これまでの受賞者リストは, ここ(official)ここ(当サイト)へ.

PhysicsWorld 2007/7/17