NASAは,火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤー(Mars Global Surveyor)が,過去7年の間に
火星の表面で川が流れた跡を発見した,と発表した.
過去に火星に水が存在したであろう,という報告が,これまでに話題になっている. (当サイト 2005/03/21, 2004/03/08 ) マーズ・グローバル・サーベイヤーは,1997年12月に火星周回軌道に入り,これまでに 火星の画像の撮影を続けており,今回は,過去に撮影した画像と同地点の火星の渓谷と比較したところ, 渓谷から噴出した水によって形成されたと見られる白い線が発見された,という.
火星では水が噴出したとしても水はすぐに蒸発するか,凍ってしまう.したがって少量の水の噴出では,このような痕跡はできないため,蒸発や固体化の速度を超える大量の水(渓谷の大きさから見てプール5〜10杯分)が一度に噴出した,と考えられるという.
なお,火星周回から10年を迎えるマーズ・グローバル・サーベイヤーは,11月初旬から通信途絶状態にあり,現在は位置確認もできない状態だと言う. アストロアーツ 2006/11/23
Physics Web 2006/12/6
Water flows on Mars
Technobahn 2006/12/7 火星に水の流れる川が存在?NASAが証拠写真を発表
アストロアーツ 2006/12/8 火星に今でも液体の水が流れている証拠を発見